無口・無愛想が常態となってしまった不器用レイルロオド。とはいえ職務面では極めて器用かつ勉強熱心。
休む時間をろくろく与えられずの重稼働が続きボロボロとなっても文句も言わず働き続けるほどに、北開道の鉄路を深く強く愛している。
その結果、『北開道に来る楽しみは、毛ガニとズワイ蟹とかにこちゃん』とまでいってくれる観光客も増え、むかしは大嫌いだった「かにこ」という名前にも誇りと愛情を抱けるようになった。
愛する北開道の魅力を伝えることと繋げていくべく、『絹布の滝』（モデル取材地：「布の滝」熊本県人吉市）の録音にチャレンジする。

寡黙で真面目で鈍感。
物凄く燃費が悪い。すぐにお腹が空いてしまい、お腹が空くと涙が勝手に出てきてしまう。ノワールは特に悲しくはないのだが、ぐうぐうお腹を鳴らしながら働く姿は哀れを誘う。
趣味は食べることで、特技は大食い。極端な話、仕事をしているか何かを食べてるか以外の印象がわいてこないほど、何をしててもどこにいても常に石炭をつまんでる。
だが、繊細な一面もあり、天然ものの石炭以外の炭（練炭や木炭など）を食べると、すぐにお腹を痛くしてしまう。
食への興味に突き動かされ、『ハムのヨネザワ』（モデル取材地：「ハムのヨネザワ」熊本県球磨郡錦町）での録音を試みる。

特に際立った特徴をもたない平凡な量産機の中の量産機だったが、乗務を重ねていくうちに、『故障知らず』というその際立った特性が明らかになってきた。
レイルロオド、機関車ともに、とにかく頑丈。技術への信頼が極めて強く、常に最先端技術の情報を集めている。
ド正面から冷静なド正論を展開するその態度が、人間味を欠くとして「氷で出来ている」などとの陰口を叩かれることも多い。
が、なこの本質はは氷どころか、態度には出ないものの相当な情熱家であり、理想家。
ご当地御一夜の鉄道技術を学ぶべく、御一夜鉄道・てつチャリ（モデル取材地：「くま川鉄道・くまチャリ」熊本県人吉市）の録音へと臨む。

櫻島の火山灰で苦しめられる500形電車の姉妹たちを助けるために、散水車へと用途変更された鹿兒電500形512号電車のレイルロオド。
ロールアウト時から虎縞のような髪色が特徴的なレイルロオドであったため、ごく単純に「とらこ」と名付けられた。
散水のエキスパートとして卓抜した働きを示す、一意専心、この道と決めたらどこまでも突き進む求道者的性格の持ち主だが、普段はおおらか。
火山灰の再利用方法のヒントを求め、ヤギを使ったリサイクルを実践していると評判の、『ヤギのいるクマ川』（モデル取材地：「山羊のいる球磨川」熊本県球磨郡あさぎり町）を録音地に決定する。

大柄（全長 19,994mm）な車体の影響か、切子自身も大柄。自身が大柄なことを気にしていたのだが、永崎の遊女（舞留山遊女）が声をかけてくれたことから、 お化粧の仕方や制服の着崩し方などを教えてもらい、 もとより端麗だった容姿の活かし方を身につけるようになった。
遊女にもらったびいどろを大事にしていて専用ケースにいれて常備し、考え事につまったときや休憩時間などにはぽっぺんぽっぺん吹き鳴らすクセがある。
戦争体験から命の儚さを痛感しており、それゆえ逆に、仕事も私生活もなにもかも、できるかぎりに軽やかに楽しく行動しようとこころがけている。
ゆえあって御一夜・クマ地域の清流を探すうち、アソ川（モデル取材地：「阿蘇川」熊本県球磨郡多良木町）河川敷でカジカガエルの声を録ることとなる。

読みは「うみ」。量産機の中の一体だったのだが、製造工程のミスがあったのか、姉妹たちの中で一機だけ、海色の瞳をもってロールアウトされてきた。
「海、世界最初のマリンロオドになる！」が目標で口癖。
船乗りは仲間を大事にするので、レイルロオド仲間たちをとても大事にし、特によその県の海の話を聞きたがる。
漁師町の女将さんたちに教わって、編み物が大得意。趣味はマリンレジャー全般。軽油を醤油がわりに使う刺身が大好物。
山間の盆地、御一夜でも海の音を録ろうと頑張って、焼酎蔵・右田一酒造元（モデル取材地：「大和市酒造元」熊本県人吉市）での音探しへとたどり着く。

北九洲の鉄鋼業、築豊炭田各所を走っていた貨物路線群を再編し、客貨両用の環状線とすることで誕生したくろがね鉄道の看板レイルロオド。
最大の特徴は、その性格ではなく能力にある。
むむむは遺失物捜索に群を抜いた能力を示し、展望車内で紛失された鉄道総裁の金時計から、寝台列車内で起きた殺人事件の凶器まで。
”探してほしい”と依頼を受けた遺失物を、99.9%── ただの一例の未解決事件を除く全てで見事に発見してみせた。
むむむは探偵じみた口調と物腰でレイルロオドとしての勤めを果たすその傍らで、今日も難事件の解決に挑んでもいる。
むむむにとって懐かしい音「かわひらた」の響きに導かれるように、ラフトボート（モデル取材地：「ランドアース」熊本県球磨郡球磨村）に乗っての録音を模索する。

SLを描いたTVドラマで「レイルロオド すずしろ」役を演じていた女優の急病降板に伴う本人代役を務めたことでその才能を開花させた女優レイルロオド。
第一回レイルロオドサミットでは司会進行の大役を見事に果たし、第二回でも同じ役割を任されることになる。
さまざまな経験を積んだことにより、演技だけにとどまらぬマルチタレントとしての才能を発揮しつつあるが、本職である鉄道業においてはひたすら地味に真面目に職務を果たし続けている。
みなが忙しく録音にとびまわる中、Cafe亜麻色（モデル取材地：「Cafe亜麻色」熊本県人吉市）で全体の進捗を見守っている。